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アキヒロ目線のブログです。最近は何やら趣旨が曖昧です(笑)
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2010.04.13 Tue
3/11(日)に、友達とtwitterで22時から「twitterマンガ夜話」をしてみたよ!
語るマンガは、映画化もされて、何かと注目の『ソラニン』。

正直、ツイートしてる時は「これ失敗だったな〜」と思ったけど、編集してみたら「これは絶対ブログに上げなきゃダメだ!」ってくらい面白くなった(笑)
やっぱり、「人に見せる」ならここまでやらないとダメだね。

進行は「akimono(僕)」と「daian_tanaka」さんとの対談形式。
以降「a:」は僕の発言。「d:」は「daian_tanaka」の発言とします。
補足説明と、画像も追加して編集してるので、より楽しめるようにしてみました!

***始まり***
a:さあ。じゃあ第一回twitterマンガ夜話始めようか!

d:よろしくお願いします。

***登場人物紹介***
a:じゃあまず、『ソラニン』ってどんな漫画かな?

a:種田成男(タネダナルオ)っていうミュージシャンを目指してる男と、その彼女(ほとんどヒモ)の井上芽衣子(イノウエメイコ)の付き合っていく話だよね。

d:ものすごく掻い摘めばそうなるね(笑)

a:種田は歌で一発あてる夢を追い続けていて、サラリーマンになって生活することに妥協できない。

a:一方、芽衣子のほうは、別に「やりたいこと」もないくせに、「将来の希望が感じられない」っていう理由で会社をやめちゃうんだ。

a:これって、種田っていう「芸術家」と、芽衣子っていう「パトロン(ヒモ)」って形に言い換えられないかな?「会社」と「株主」って言ってもいいよ。
(ミュージシャンを目指す「芸術家」種田と、それに夢を載せて投資する「パトロン」芽衣子)

a:そして、僕ら芸大生とか美大生って、どっちかっていうと「種田」っていう「芸術家」のほうに感情移入しちゃう。「夢を追って生きること」が「美徳」だからね。

a:そして種田は途中で気づいちゃうんだ。「プロになること」=「幸せになること」じゃないって。それが1巻の最後のほうだね。
(種田は『ソラニン』という曲が入ったデモCDをレコード会社に送ってみた。すると、レコード会社から声はかかったものの、それは種田ら自身「ミュージシャン」としてではなく、売り出し中のグラビアアイドルのバックバンドとして、だった)

a:これは種田にとって重大な事件だよ。今までは「プロ」=「人気があって、かっこいいし、当然幸せ」ってことだと思ってた。だけど現実は違って、それに絶望しちゃうんだ。

a:1巻の終わりに、種田が「俺は、幸せだ」って言うんだけど、その後大声出して泣いてるよね。それが「絶望」した瞬間だと思うんだよ。

a:こういう種田みたいな人って芸大に多いよね?tanakaもそうじゃない?

d:確かに芸大生には夢見がちな人が結構おるな。実際年を重ねるごとにだんだん現実が見えてきて、焦りや絶望に近い感情を抱く。

a:そうそう。芸大生は皆最初「種田」なんだよね。絵で食って行こうとか、歌で食って行こうとか、プロを目指してるんだけど、現状でゆる〜くやっていくほうが落ち着いちゃうよね。

***時代から見る『ソラニン』***
a:でも、この作品が流行ったってことは、やっぱり時代性も感じずにはいられない。今の時代、こういう「種田みたいな人」、あるいは「芽衣子みたいな人」って多いのかなぁ?

d:現実を見ているつもりでもどこかで夢を捨てきれん。それで中途半端にフラフラしてしまう。こういう傾向があるな。

a:なるほど。「種田」も多いし、「芽衣子」も多いよね。僕の友達の女の子に、まさに「芽衣子」みたいな子がいてさ。バンド組んでる彼氏に投資するんだよ。まさに彼氏に「自分の夢を載せてる」んだよね。

a:でも、この『ソラニン』の変なところはさ。2巻になると、その「パトロン」の芽衣子がバンド組んじゃうじゃん?それっておかしいよね(笑)

a:「芸術家」がいなくなったからって、その「パトロン」が「芸術家」の代わりに絵描いたり、歌うたったりするんだよ?そのへんはファンとしてどうなの?

d:芽衣子はバンドを続する理由として、種田が居たことを証明するためみたいに描いてるシーンがあるけど、結局バンドの活動続けやんしな(笑)

a:でも、それが芽衣子のライフラインになったわけじゃないからいいのか。結局、芽衣子も社員勤めしだしたしね。

***『ソラニン』のテクニック&小ネタ***
a:僕、すごいと思ったのはさ。86ページの3コマ目で女の子の手首が映るでしょ。それにリスカの痕が付いてるんだよね。これでこの女の子がどういう人生おくってきたのかが、一発で分かるよね。

d:あの一コマでキャラの説明が終わってる感じやね。

a:後さ、21ページの窓辺にひっかかった風船って、15ページにウサギの着ぐるみ着た人が手放した風船なんだよね。この細かい伏線の張り方は、めちゃくちゃうまいよなぁ〜

a:それに時々はさまれる小ネタが面白いよね。30ページの1コマ目の左側のセクハラおやじ。190ページの4コマ目にも倍になって登場してるんだよね。

d: それどころか浅野いにおの他作品に登場するキャラもいるよ。

***タイトルの意味とキャラクターの象徴***
a:それにしても『ソラニン』ってタイトル、めちゃくちゃオシャレだよね。じゃがいもの芽の毒のことなんだけど。「芽衣子の毒」って意味もあるのかなぁ?

d:ソラニンっていうのはジャガイモが芽を生やす為に必要な成分なんやったけな。つまりそういうことなんだよ。

a:あ、そうなんだ。なるほど。つまり「種田の成長」には「芽衣子」が必要やったと、そういうわけか。

d:芽以子にとってのソラニンは種田と種田の死かな?

a:なるほどなぁ。それにしても2巻の133ページに出てきたのは種田少年だよね?(笑)

d:あれは種田少年でしょう。恐らくね!

a:この種田少年が出てきた理由が全然分かんないんだよなぁ・・・。なんでだろう?

d:あの少年は種田の時間が止まってしまったことを表現してるのかな?違うか。

a:確かに。「おねえちゃん歌えるの?すげぇ!」=「歌に対する憧れを持ってる少年」ってことやから、「あの時からの夢」をずっと持ち続けてきたってことの「象徴」と言えるなぁ。

***最後に***
a:じゃあ最後に一言。『ソラニン』は、夢を持ってるけど理想と現実との差異に戸惑っている人間たちの物語。「漫画家になりたい」とか「歌手になりたい」とか思っていて、実際にそんなチャンスが訪れても、そこにはまた別の「苦しみ」がある。そのなんとも言えない「苦しみ」を癒す漫画だよね。じゃあ、tanakaも最後にどうぞ。

d:ソラニンは最初から最後まで、夢にも現実にも上手く徹しきれない、そんな不器用な若者を描いた、超明快青春ラブストーリー。こんな感じでどうでしょう。

a:よし!いい感じでシマったところで、お開きやな!見てくれた人ホンマにありがとう!そしてtanakaもありがとう!また明日学校で会いましょう(笑)

ってな感じ。
やっぱりtwitterで「漫画を語る」っていう、たぶん世界初の試みが良かったよね。
今後もいろんな新しいことに挑戦していけたらなぁ、と思いました!

じゃあまたね!

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男性
誕生日:
1988/10/07
職業:
芸大生
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漫画、映画、小説、音楽etc
自己紹介:
ほぼ2日おきに、面白かったこと、気づいたことをupしようと思います。調子に乗りすぎず、自重したブログ運営を目指します。
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