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アキヒロ目線のブログです。最近は何やら趣旨が曖昧です(笑)
2025.04.30 Wed
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2010.04.15 Thu
僕は太宰治の『人間失格』が好きで、かねてから『人間失格』みたいな漫画読みたいなぁ〜と思ってた!
そしたら、見つけたよ。
福満しげゆきの『僕の小規模な失敗』!



すごい「文学的」な漫画だと思う。『人間失格』ほどの普遍性はないだけど。

ん?それにしても「文学的」って何だ?
僕もずっと「文学」って一体何のこと?と思ってたんだけど。
それはマツコデラックスが解決してくれたんだ(笑)

マツコが以前、『マツコの部屋』っていう看板番組もらった時に、「メディアのありかた」について語った回があった。
その時にマツコが「テレビで自分のトラウマ話したほうが、よっぽど誰かのためになるわ。それで救われたって人が出てくるかもしれないじゃない」って言ったんだ。
その瞬間、僕はテレビの前で「なるほど〜!!」と手を打ちあわせた!

「文学」っていうのは、マツコが言ったみたいに、「自分のトラウマを活字にブチまけただけの、ものすっご〜く情けないシロモノ」だと思う。
だけど、その「情けない話」や「失敗談」を聞くと、なぜだか気持ちが軽くなったり、「そういうことってあるある!」って共感したりする。
それが「文学」の本質なんじゃないかな?
前「BSアニメ夜話」で「『エヴァンゲリオン』は文学だ」って意見が出てたけど、その「文学」っていうのは、そういう意味だと思うなぁ。

『僕の小規模な失敗』も同じく、「自分のトラウマを漫画にブチまけただけの、情けないシロモノ」なんだ。
だけど、それが凄まじい!!
この漫画に描かれていることは、ほとんど作者の「自伝」なんだよね!
友達の女の子にストーカー呼ばわりされて精神病院に通ったり、ヤケになってホームレスと酒を飲んで記憶をなくしたり。
ロクなことがないんだけど、それが作者の心の中から溢れ出してるんだよ!
だから見て!もう最後のほうになると、コマ数が異常なくらい増えてる!
9ページ

142ページ
もう感情が溢れ出してるよね!

そんで、この漫画の「あとがき」がまたスゴイんだ!
「当の僕は現在どうなってるのかと言うと、コンビニでバイトしております。・・・(中略)いい歳して・・・これから僕はどうなるのでしょう。」
命がけだよ!
この人、自分にそれほど大衆を「共感させる」ほどの才能がないことを分かってて、社会不適合者だということも重々承知で、明日が来るのにビクビクしながら生きてるんだよ!
ある意味、「あとがき」で一番感動した!

今はまだ、「漫画」はトリッキーな面白さでしかないかもしれないけど、僕はこんな面白い漫画が今後どんどん出てくることに期待します。

というところで、今日はおしまい!
じゃあまたね^^

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2010.03.26 Fri
最近、アメコミの『ウォッチメン』買いました。

岡田斗司夫さんが絶賛してて、こりゃいつか読まねばと思っていたところ。
ちなみに僕は、岡田さん、吉良俊彦さん、そして実父らを合わせて、「三人のゴッドファーザー」と呼んで、勝手に尊敬しているのです。いやいや。

さて、本題の『ウォッチメン』。
※多少のネタバレ含むので注意!
全部理解して読み切るのに、最低一週間はかかるという超情報過多アメコミ。
だけど、これがめちゃくちゃ面白い!
「アメコミヒーロー」は出てくるんだけど、そのヒーローたちの描写が「リアル」なんだ。
「リアリティ」じゃない。「リアル」。

例えば、ベトナム戦争に戦争兵器として駆り出されたヒーローが、現地の女性を妊娠させ、その人を殺したりするんだよ。
悪役じゃない。「ヒーロー」が、だ。
「ヒーロー」にも性欲はあるだろうし、戦場でも当然それを発露するだろう。
そしてその対象となった女性も、戦争が終われば邪魔になるだろう。それをどうするか?
という、極限まで現実に基づいて作られた作品!
現実にあるものは全部描く。これが「リアル」。
「リアリティ」は現実にあっても、物語に関係ないものは省く。
それを無視しない。徹底的に追求するのが、この『ウォッチメン』なんだ!

映画化もされたけど、映画だと原作の情報量をカバーできてないらしいんだ。
例えば、原作だと大怪獣がニューヨークの街中にテレポートされるシーンがあるんだけど、映画だとそれがない。
しかも、原作はテレポートされた衝撃と自重によって、怪獣がつぶれるんだ。
『空想科学読本』で、まさに「ゴジラなんか巨大すぎて、生まれた瞬間、自分の体重でつぶれるはずだろ!」を実践してくれてるんだ!
こんなマンガ、ありえないでしょ!?(笑)
読まなきゃ損損!

値段は3500円とちょっと高めに思うかもしれないんだけど、一週間ぶんだからね!
『BLEACH』とか僕、40分で読めちゃうけど、500円。
そのこと考えると3500円は安すぎる!

それじゃ、今日はここまで!
また2日後ね!
バイバイ!

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2010.03.24 Wed
僕、小林泰三が好きです。
小林泰三(こばやしやすみ)と読むんだけど、この著者に対して「○○小説家」と呼んでしかることは難しいなぁ。
一応、ホラー作家としての名で有名なんだけど、SF、ミステリ、恋愛小説まで書くという、かなりハイスペックな作家さんです。
いつか紹介したいなぁと思っていて、ちょうど最近、その著者の新作『セピア色の凄惨』を読んだんだ。
イイ機会だから、彼のおすすめ小説紹介しちゃいます!

小林さんのイイところは、1日で読めて、しかも十分に面白い!ってことなんです。
そして、スルメみたいに噛めば噛むほど味が出る。
例えば、この『海を見る人』という、著者のSF短編集。

この中の『天獄と地国』っていう話だと、一読目はハッピーエンドとして読めるんだけど、もう一度この短編を読み返した時に、書かれている数値をもとに計算してみると、実は全く異なったラストだったということに気づかされる。
検索したら、その検証サイトまで出てきました(笑)

■■■
一度読んで面白く、二度読んで興味深い。まさにスルメ。


僕が珠玉の一冊だなぁと思うのが、著者の初めての短編集『玩具修理者』。

ある町に「玩具修理者」という、壊れたものなら何でも直してくれる人がいた。
コマでも、凧でも、ラジコンカーでも、死んだ猫でも。
ある時、主人公は弟を誤って死なせてしまう。
親に知られぬうちにどうにかしなければ・・・そうだ、玩具修理者のところへ持って行こう!
という、とんでもない物語(笑)
僕がビックリしたのは、小林さんはこの話を書こうと思って書いたんじゃなく、ホラー小説を書こうとしていた奥さんに「あんたが代わりに書いて」と言われたから書いた、というんだから面白いでしょ!
それが第二回日本ホラー大賞受賞したんだから。
そして、この人の本領はこの表題作より、もう一つの『酔歩する男』にあるというんだから、もうスゴイことになってきた!
面白くてすぐ読めるから、読んでみるべし。


そんで、今回読んだ新作書き下ろし『セピア色の凄惨』。

この短編集も面白かったなぁ。
特に『ものぐさ』という短編。
あるところに、極度に面倒くさがりやの女がいた。
その女は、とにかく面倒くさいことが最大のタブーで、ゴミを捨てに行くこと、電話をかけることも面倒で、立ち上がることさえも週に一度、徒歩5分のコンビニに食料を買いに行く時だけだった。
そんな折、女の一人娘が隣室で、生死にかかわるほどの大ケガを負ってしまう。
しかし、立ち上がって隣室まで娘の様子を見に行くなんて、面倒くさくてとてもできない。
「娘の生死が掛かっているというのに、しばらくドラマに集中しなければならないのが歯痒くて仕方なかった」
「わたしは天を恨んだ。そして、血塗れのポテトチップスを齧った」
「運命はわたしから全てを奪っていくの。新しいコーラを開け、ぐびりと飲んだ」
この対比!
もぅここまで来ると、著者も「笑かしにかかってるな!」って分かるんだよね(笑)
それが面白くて面白くて、小林泰三イイなぁ〜!と思うんです。
1日で読めるから、読んでみて損はないと思うんだよなぁ。

じゃあ、今日はここまで!
またね!ばいばい!

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2010.03.05 Fri
今日は、劇団四季の『ウィキッド』を見に行ってきたんで、記事のupがこんなに遅くなっちゃった(汗)
友達に四季の会員の子がいて、SS席を5千円で見れちゃったよ。
前、『オペラ座の怪人』見た時は、B席で6千円もしたのになぁ・・・。

↓『ウィキッド』のPV。


このミュージカル、ストーリーが変なんだよ。
主人公が、『オズの魔法使い』で最後、ドロシーに殺される“悪い魔女”「エルファバ」で。
そして、その「エルファバ」と、ドロシーを旅に送りだす“善い魔女”「グリンダ」との友情を描く、っていう話。
とんでもないでしょ。

何がとんでもないかって、それを現実世界で考えてみようよ。
「人気者」が自分にとっての最高ステイタスで、誰彼かまわず笑顔を振りまく“(八方美人)イイ子”の「グリンダ」。
一方、生まれつき体が緑色で、みんなからずっと疎ましがられてきた“(キモチ)ワルイ子”「エルファバ」。
「まったく違う性格を持つ二人が、友情の絆を描きだす!」

だせるかっ!(笑)
こんな二人、仲良くなれるはずないんだよね。
でも、なれちゃう。なんで?
それこそがこの『ウィキッド』の見どころなんだ!!
おすすめです。

最後に、四季の「ショービジネスセミナー」っていうの受けたんだけど、四季の俳優さんっていうのは、基本的に1年契約なんだそうな。
つまり、終身雇用と違って、契約を切られたら即クビということ。
しかも、それは俳優さんだけじゃなく、営業や経理なんかの人たちも、同じく1年契約だとか。
すげぇ世界だなぁ・・・。

じゃあ、今日はここまで!
次回は「週末はまとめの日」だよ。

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2010.01.30 Sat
フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』読んだよ!

それと同時にJ・J・エイブラムス監督の『スタートレック』見た!

二つともSFの名作なんだけど、性質が全然違うんだ。

まず『アンドロイド~』のほうは、テーマが「人間とは何か?」「感情とは何か?」みたいな、「生身の人間」を哲学しようとしてる。
逆に『スタートレック』のほうはそういう要素もあることはあるんだけど、おもに「SFのロマン」を語ろうとしてるんだ。

つまり『アンドロイド~』のほうは外見はSFなんだけど、語ってることは「人間」。
『スタートレック』は外見もSFだし、中身も「SF最高!」なんだ(笑)

言いようによっては、「SF」で「人間」を語るか「ロボット」を語るかってことだよね!
どっちも超大作なんだけど、僕はどっちかっていうと前者のほうが好きだったなぁ。

それにしても、日本のSF氷河期…いつまで続くんだろう?
欧米では、ジェームズ・キャメロン監督も『アバター』で「俺、これからSFやってくぜ!」って伝えてるのに。
映画『宇宙戦艦ヤマト』で、日本でもSF復活してほしいな!

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1988/10/07
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漫画、映画、小説、音楽etc
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ほぼ2日おきに、面白かったこと、気づいたことをupしようと思います。調子に乗りすぎず、自重したブログ運営を目指します。
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